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〜雑感〜
4月に入り、桜の花も見頃満開の季節となっています。

〜雑感〜_a0080858_23332098.jpg


このところすっかり存在感を消した菅総理ですが、かつて見た食のパフォーマンスを
またもや繰り広げています。
情けない・・・

会議や本部会などを乱立するだけで、リーダーとしての責任を放棄したかのごとく、
ひとつとして復興へ向けての法案もなければ、グランドデザインもビジョンも無い。

自分の責任において、そのプレッシャーに勝てない、そして決断が出来ないのであれば、
この国のリーダーになるべきではなかったのだと思います。
駄々をこねずに早々にその席を退いていただきたい。
今私たち国民にとって、最大の不幸な事は、この国を牽引するリーダーの欠如です。



東京電力が福島原発の収束へ向けての工程表を示しました。
これはあくまで『全て事が予定通り進めば・・・』という前提にたってのこと。
まだまだ楽観できない余震や、梅雨や台風といった自然現象を考えると、
今まで1ヶ月あまりの対処を見る限り、原子炉の冷却システムを構築するまで
やはり年単位になってくるのではと、素人ながらに思うわけです。



4月12日、福島第一原発の事故に関して国際評価尺度(INES)のレベル7という評価が
下されました。
世界の科学者達の見解としては、日本の保安院は少々保守的との考えはあるものの、
事故後1ヶ月以上にわたって収束の目処がつかない事、この期間の放射線物質の
総放出量がレベル7のカテゴリーに入ってきた事、少ないとはいえ未だ放射性物質の
放出が継続され、原子炉のコントロールが出来ていない事などの観点から、
概ね妥当な評価との位置づけです。

そしてまた、海洋への放射性物質の放出も気がかりです。


この評価は暫定ということなので、福島第一原発が一応の収束を迎えたときに、
あらためて評価がくだされるのでしょう。
福島第一原発が『レベル6』と下方修正されるのか、はたまた福島は『レベル7』に
据え置き、チェルノブイリを『レベル8』に上げるのか・・・

とにかく、炉心冷却のコントロールが出来るようになるまで、静かに見守るしか
ないのでしょう。


あまりにも凄まじい天災においての被害国だった日本は、いまや加害国へと
変貌しつつあります。
近隣諸国をはじめ、世界各国の反応は様々です。

こちらがいくら安全だといっても、原発問題が継続している事は事実であるし、
この事に反応するのは、各々のリスクコントロールです。
まだ先の長いこの問題は、私たちもしっかりと受け止めていかなければならない事だと
思うのです。

我が国においても、ひところの新型インフルエンザの水際作戦、BST問題や
鳥インフルエンザ、テロ問題など、エキセントリックな程に一方方向に動いた事も事実。
観光をはじめ、ビジネスの渡航も激減したのも記憶にあたらしいところです。

ちょうどそのような時、国際線のエコノミーは4席を1人で使える程のガラガラ状態で、
ビジネスクラスよりも居住性が良かったくらいでした。

のど元すぎればナントやらです・・・




日本語という地球上において特殊な言語を用いる国だからこそ、
科学的データや情報はより詳細に分かりやすく発信されなければならないと
思うのです。
そして日本国民に対しても同じです。

気象庁の風向きや、文科省の海洋の潮の流れなど、データは世界中に通達されましたが
日本国民、とりわけ放射性物質の溜まりやすい地位域住民や近隣の漁業関係者への
通達や説明はありませんでした。

一事が万事、こういう事がまかり通っていたら、いつまでたっても信用はされません。


私は悲観論者ではありません。
政治にしてもこれからの国のカタチにしても、今まで膠着していたシステムを
より柔軟に新しく構築できる『奇貨』と捉えるのも一考ではないでしょうか。
by brauner | 2011-04-18 00:48 | 日々★あれ・これ | Comments(0)
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